扶養控除等申告書の書き方を調べる(令和9年分)

配偶者や子・親の年齢と年収を入れると、令和9年分の「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」で、だれをどの欄(A 源泉控除対象配偶者・B 源泉控除対象親族・C 障害者など・D・住民税に関する事項)に書くか、どこにチェックを付けるか、所得の見積額をいくらと書くかを出します。独身・パート・大学生の子・共働きにも対応しています。

あなた(申告書を出す人)

この勤め先は

扶養控除等申告書は、1か所の勤め先にしか出せません。かけもちの人は、主な勤め先に出します。

円

配偶者を書けるか(あなたの所得900万円以下)などの判定に使います。賞与を含む額面。

円

副業などの「収入−経費」。

寡婦・ひとり親

ひとり親:結婚していない(配偶者の生死が不明を含む)で、生計を一にする子(所得62万円以下)がいる人。寡婦:夫と離婚して扶養親族がいる人、夫と死別した人(ひとり親を除く)。どちらも本人の所得500万円以下。

配偶者

配偶者(婚姻届を出している人)

家族(子・親など)

あなたと生計を一にする親族を、年齢に関係なく入れます(15歳以下の子も)。配偶者はここには入れません。

申告書の書き方

使い方

  1. あなたの給与の年収(2027年の見込み)を入れます。障害者・寡婦・ひとり親・勤労学生に当たれば選びます。
  2. 配偶者がいれば「いる」を選び、年齢と年収を入れます。子・親など生計を一にする家族は「家族をふやす」で一人ずつ入れます(15歳以下の子も入れます)。
  3. だれをどの欄に書くか、どこにチェックを付けるか、「令和9年中の所得の見積額」をいくらと書くかが出ます。紙の申告書にも、勤め先の年末調整アプリの入力にも使えます。

入力した数は送信しません。判定は、このページの中(ブラウザ)で行います。入れた内容は、このブラウザにだけ残ります。

この申告書のつくり

あなたの氏名・個人番号・住所・配偶者の有無 A 源泉控除対象配偶者(所得95万円以下) B 源泉控除対象親族(16歳以上) 同居老親等・特定扶養親族・特定親族にチェック C 障害者・寡婦・ひとり親・勤労学生 D 他の所得者が控除を受ける扶養親族等 住民税に関する事項:16歳未満の扶養親族
16歳以上の家族はB欄、15歳以下の子は下の「住民税に関する事項」に書きます。

だれをどこに書くか(給与だけの家族の早見表)

家族の年収と、書く欄(令和9年分)
家族年収(給与だけ)書くところ
配偶者169万円以下A欄(あなたの年収が1,095万円以下のとき)
配偶者169万円超 207万円以下書かない(年末調整で配偶者特別控除)
15歳以下の子(平24.1.2以後生)136万円以下住民税に関する事項
16〜18歳・23歳以上の家族136万円以下B欄(チェックなし)
19〜22歳(平17.1.2〜平21.1.1生)136万円以下B欄「特定扶養親族」
19〜22歳136万円超 174万円以下B欄「特定親族」(年末調整で特定親族特別控除申告書も)
19〜22歳174万円超 197万円以下書かない(年末調整で特定親族特別控除申告書)
70歳以上の親(昭33.1.1以前生)所得62万円以下B欄「同居老親等」(同居の父母・祖父母)か「その他」
それ以外上の年収を超える書かない

年金だけの家族は、65歳以上なら年金172万円以下、65歳未満なら122万円以下で所得62万円以下です(配偶者のA欄は、65歳以上で205万円以下、65歳未満で163万3,334円以下が所得95万円以下)。ほかに所得があるときは合計します。

令和9年分(2027年)のポイント

  • 扶養親族・同一生計配偶者の所得の上限は62万円(給与だけなら年収136万円)です(令和8年分からの改正)。
  • 19〜22歳で所得62万円超123万円以下(年収136万円超197万円以下)の家族は「特定親族」です。そのうち所得100万円以下(年収174万円以下)の人は「源泉控除対象親族」なので、B欄に書いて「特定親族」にチェックします。
  • 特定親族は扶養親族ではないので、障害者でもC欄(障害者控除)には数えません。
  • 年末調整で配偶者控除・配偶者特別控除・特定親族特別控除を受けるには、この申告書とは別に「基礎控除申告書 兼 配偶者控除等申告書 兼 特定親族特別控除申告書」を出します(基礎控除申告書の計算)。

所得の見積額の書き方

「令和9年中の所得の見積額」は、収入から経費を引いた所得です。給与なら年収から給与所得控除を引いた額で、年収219万円くらいまでは「年収 − 74万円」です(年収100万円なら26万円、136万円なら62万円)。収入がなければ0円と書きます。遺族年金などの非課税の収入は入れません。

よくある質問

独身で、扶養している家族がいません。

上の欄(勤め先の名称、あなたの氏名・個人番号・生年月日・住所、世帯主、配偶者の有無「無」)だけ書いて出します。様式にも「以下の各欄に記載する親族がなく、かつ、あなた自身が障害者、寡婦、ひとり親又は勤労学生のいずれにも該当しない場合には、上記の各欄を記載して…提出」とあります。

パート・アルバイトですが、出さないといけませんか?

出さなくても働けますが、出さないと毎月の給与から引かれる所得税が高い「乙欄」で計算されます。ほかに主な勤め先がなければ、勤め先に出しておくのがふつうです。かけもちの人は、主な勤め先1か所にだけ出します。

共働きで、子をどちらの扶養にするか決めました。

扶養控除を受けるほうの申告書のB欄(15歳以下なら住民税の欄)に書きます。もう一方の申告書では、16歳以上の子などは「D 他の所得者が控除を受ける扶養親族等」に書きます。同じ子を2人とも扶養親族にすることはできません。

大学生の子のアルバイトが年収150万円になりそうです。

19〜22歳で年収136万円超174万円以下なので、B欄に書いて「特定親族」にチェックします。所得の見積額は76万円です。年末調整で「特定親族特別控除申告書」も出すと、63万円の控除を受けられます(扶養控除の特定扶養親族と同じ額)。

いつまでに出しますか?途中で家族が変わったら?

その年の最初の給与をもらう日の前日までに、勤め先に出します(令和9年分なら、ふつうは2026年の年末に配られます)。年の途中で結婚・出産・家族の年収の見込みが変わったときは、異動の内容を書いて出し直すか、勤め先に伝えます。

マイナンバー(個人番号)は書かないといけませんか?

あなたと、書いた家族の個人番号を書く欄がありますが、勤め先が前に受け取った番号を管理しているなどの要件のもとで、書かなくてよい場合があります。勤め先に確かめてください。

家族が今年、退職金をもらいます。

源泉徴収される退職金をもらう配偶者(退職金を除いた所得が133万円以下)・扶養親族・特定親族は、下の「住民税に関する事項」の「退職手当等を有する配偶者・扶養親族・特定親族」の段に書きます。このツールでは、この段は出していません。様式の裏面と、お住まいの市区町村の案内を見てください。

国外に住んでいる家族がいます。

16〜29歳・70歳以上なら、所得62万円以下で控除対象扶養親族になります。30〜69歳は、留学・障害者・あなたから年38万円以上の送金のどれかに当たるときだけです。親族関係書類や送金関係書類などを勤め先に出す必要があります。

出典

国税庁「令和9年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」の様式と裏面(1 申告についてのご注意、2 記載についてのご注意、4 扶養親族等の範囲)、「≪記載例≫令和9年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」(年末調整のしかた 令和8年分)、タックスアンサー No.1410(給与所得控除)・No.1600(公的年金等の課税関係)。